歯周病と全身の病気の関係
投稿日:2016年4月13日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科医師の宮本です。
あっという間に桜の見頃も終わってしまいましたね。
先週院長が歯科検診について書いていましたが私は昨日健康診断を
受けてきました。
身体の健康診断は毎年受けているのに歯科検診は受けていない方が
多いですよね。
「お口の病気はお口の中だけのものだ」と考えていませんか?
しかし、近年、歯周病が全身に及ぼす影響や、全身が歯周病に
与える影響についての研修が進められています。
今回、歯周病と関連があるといわれている5つの症状について紹介します。
○ 糖尿病
糖尿病は血糖を下げるホルモン(インスリン)が足りなくなったり、
うまく作用しなくなることで高血糖が続く疾患です。
血糖値が高い状態が続くと様々な合併症が起きやすいとされており、
歯周病は糖尿病の合併症として捕らえれています。糖尿病の人は
糖尿病ではない人に比べて歯周病になるリスクが高いという報告や、
歯周病の治療で歯肉の炎症が改善すると、インスリンが働きやすくなり、
血糖値が改善する可能性があるという報告があります。
○ 心疾患
心疾患は食生活や運動、ストレス等の積み重ねが引き起こす
生活習慣病の1つですが、歯周病の人は心疾患を発祥するリスクが
高いことが報告されています。これは歯周病によって歯肉で作られた
炎症性物質が血流を介して心臓血管に影響を及ぼす為といわれています。
○ 早期低体重児出産
妊娠中の女性で歯周病の人とそうでない人に比べて低体重児出産や
早産の乃確率が高いといわれています。つわりによって口腔清掃が
難しくなる為に歯周病にかかりやすくなります。
歯周病による炎症物質が、へその緒を通じて胎児に影響する為と
考えられています。
○ 誤嚥性肺炎
肺や気管は、咳など身体が生理的に反応することにより守られて
いますが、それが衰えると自分の唾液や食物が誤って肺に入り、
誤嚥性肺炎を起こします。 唾液に含まれる細菌が主な原因です。
○ 骨粗鬆症
全身的に骨が弱くなると歯を支える歯周組織にも影響があると
いわれています。歯槽骨が弱くなると歯周組織の破壊が進みやすく
なる為、骨粗鬆症は歯周病を進ませる一因だといわれています。
毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、歯周病を予防することが
これらの症状を予防することにつながります。
ぜひ歯科検診にもいらしてください。
戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進治療まで
丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「須藤歯科医院」
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