口腔機能低下症の検査項目⑤
投稿日:2025年2月7日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科衛生士の木内です。
まだまだ寒い日が続きます。あたたかくして元気に過ごしていきましょう。
今回は、口腔機能低下症の検査項目の5つ目、低舌圧についてお話します。
低舌圧とは舌の筋肉が低下している状態のことをいいます。
舌は、多くの筋肉から成り立っており、食べる・話すなどの機能に関わる重要な
器官です。
低舌圧になってしまうと、むせやすくなる・食べものが喉につかえる・口の中に
残ってしまうなど食事での困りごとが増え楽しく食事ができなかったり、栄養不
足になったりしてしまいます。
低舌圧の判定はJMS舌圧測定器を用いて最大舌圧を測ることで行います。
舌圧プローブを上下の前歯で軽くくわれ口唇を閉じた状態でプローブ先端の
バルーンを舌で上あごに押し付けてつぶし、この押しつぶす力で最大舌圧を
測ります。普段義歯を使っている人は義歯を装着したまま行い、最大舌圧が
30kpa未満で低舌圧と判定されます。
舌圧が30kpa以上であれば、なんでも食べることができると考えられており、
低舌圧と判断されてしまっても舌のトレーニングをして鍛えることで改善できま
す。そこで舌のトレーニングを紹介します。
・舌で左右の頬を押したり、上あごにあてて口の中で引いて音を鳴らします。
・あいうべ体操 「あ」で大きく口を開け、「い」で口を横に広げ、「う」で
口唇をとがらせて「べ」で舌を前に思い切り突き出します。
その時、舌が丸まったり下がったりせず
まっすぐに前に出すことがポイントです。
これを1セット5秒かけて行い、30セット
を目安に行ってみてください。
・ペコぱんだ などの器具を使って舌の抵抗運動で鍛えます。
この他にも硬い食べ物をしっかり噛んで食べることや、
話すことでも舌を鍛えることができます。
取り入れやすいものからぜひ実践してみてください。
戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「須藤歯科医院」
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