口腔機能低下症の検査項目⑥
投稿日:2025年2月21日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。衛生士の西山です。
もうすぐ春を迎えるのが待ち遠しいですが、まだ寒い日が続いてますので寒暖差
などで体調を崩さないよう気を付けて冬を越していきたいですね。
今回は口腔機能低下症の検査項目の6つ目になる咀嚼機能についてお話します。
咀嚼とは、食べ物を口に入れて嚙み切ることや嚙み砕き粉々にし、
唾液と混ぜ合いながら飲み込める塊にしていく口の中での一連を言います。
咀嚼機能低下の原因として、歯の欠損・処置歯の合っていない被せもの・歯周病
による歯の揺れがあります。
それらの影響で噛む力が低下し、食べ物を嚙み切ることや噛み砕き粉々にするこ
とが難しくなってしまいます。
咀嚼機能検査をする事で現状態を知ることができます。
検査方法は、グミゼリーを噛んでもらいグルコース濃度を測定するという内容で
す。直前にショ糖を含んだ飴やドリンクを口に含んだ場合は計測前に3回以上洗口
してもらいます。
誤飲のリスクがある方やゼラチンにアレルギーがある方には行えません。
計測方法➀グミゼリーを20秒間いつもの食事を
同じように自由に噛んでもらいます。
※噛んでいる間はグミゼリーや唾液を飲み込まないように
注意してください。
➁20秒たったらコップに入っている少量の水を口に
含んでもらいます。
※この時も間違って飲み込まないように注意してください。
➂メッシュが付けてあるコップに全てを吐き出してもらいます。
➃摂取したものを測定器に点着させ、6秒後に測定値が表示されます。
グルコース濃度が100mg/dl未満の場合、咀嚼機能の低下を評価します。
咀嚼トレーニングとして奥歯でぐっと噛みしめその後カチカチと
軽く咬み合わせる事を繰り返して行う方法があります。
1日10回トレーニングすることが目安になります。
嚙む力を衰えさせないためにも柔らかいものを選んで食事をしたり、
食事中にあまり噛まずに飲み込んだり、嚙む回数が少なくなるようなサイズに
切ったりせずに咀嚼することが大切になってきます。
なんでも美味しく食べていける様に噛む事を意識してみてください。
戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
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