スマホ首
投稿日:2019年10月12日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
歯科医師の鈴木です。
みなさま、テレビや雑誌で「スマホ首」という言葉を目に
したことはあるでしょうか。
スマホ首とはスマホ画面を見るために頭が前傾し、背中が
丸くなり骨盤が後傾してしまう、姿勢の乱れをいうようです。
これによって様々な症状が出るとのことです。例えば、
・肩首の凝り ・頭痛 ・手先の痺れ
・吐き気 ・生理不順 ・生理痛の悪化
・腰痛 ・足の痺れ ・精神的な不調
などがあります。
職業柄、姿勢が悪くなりがちで首の痛みが気になりだした
今日この頃です。私に限らず、常に正しい姿勢でいれるひと
はかなり少ないと思います。
実は、姿勢とお口の健康にも非常に強い関係性があるので、
ここで紹介していこうと思います。
便利な生活環境に慣れ、歩くことも減り、運動不足になりがちな
現代人は、筋力低下で正しい姿勢を保つことが難しくなってきてます。
また、パソコンの使用やデスクワークを長時間行うことも猫背などの
原因になります。
悪い姿勢は体を支える筋力を弱め、弱った筋力を補う楽な姿勢を
取ることでますます姿勢が悪くなるという悪循環に陥るにもなってしまいます。
こういった理由から現代の日本人は悪い姿勢の人が増えているのが現状です。
では、なぜ姿勢の悪さがお口の健康と関係があるのかみていきます。
悪い姿勢の代表「猫背」は背中が丸まり頭が前に出てしまっている
状態です。猫背は誰もがやってしまう姿勢ですね。
しかし、猫背になると胸を拡げることができなくなり、呼吸が
しづらくなります。
すると酸素が少なくなり自然とたくさんの息を吸おうとするので
口呼吸になりやすくなります。口呼吸は口腔内の唾液の量を減らすため、
口腔内の自然な洗浄を阻害することで虫歯や歯周病のリスクを高めます。
また、口呼吸では口は常に開いた状態になり、唇で前歯を押さえること
が出来ず、舌も下がってしまうので、内側から歯列を支えることができ
なくなってしまい、様々な歯並びの乱れの原因になってしまうのです。
さらに口を開けていることで下がった舌は筋力も落ち、仰向けになると
ノドのほうへ沈下します。そして気道を塞ぐので呼吸がしづらくなり
「睡眠時無呼吸症候群」の原因にもなります。
ですから、口呼吸の人は舌を沈下させないために、うつ伏せ寝や
横向き寝で寝る習慣がつきます。しかし、うつぶせ寝や横向き寝は
頭の重さが歯列にかかり、狭窄した細長い歯列になる歯列不正を
おこします。
つまり、悪い姿勢が口呼吸の原因になり、口呼吸によって不正咬合に
なる、ということです。口呼吸は他にも、み締め癖や顎関節症、
歯肉退縮などの原因にもなります。
いかがでしたか?日々の生活に適度な運動を取り入れ、姿勢にも
意識をして、お口も立ち姿も綺麗にしてみませんか。
戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「須藤歯科医院」
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