舌トレーニングのすすめ

こんにちは、歯科衛生士の石井です。
今年もあと少しで終わりますね。

もうマスクが手放せない生活になってから長く経ちました。
最近患者さんよりマスクをしていると、ついお口がポカンと開いて
しまっていることが多いということをよく聞くようになりました。
確かに、マスクで隠れていると力が抜けてしまいやすく
なるのかもしれませんね。

やはり唇は結んでいた方がよいのですが、皆さんはそのさらに
奥の舌のことって考えたことはありますか？
舌のこととは、舌の正しい位置のことです。

皆さんは普段、どこに舌を置いていますか？
「そんなこと意識したことない！」
「舌に置き場所があるの！？」
と思った方が多いのではないでしょうか。

実は舌にも正しい置き場所があり、正しい位置に置いていないと
歯並びが悪くなったり、口呼吸になりやすかったり、顔の筋肉が
たるみやすかったりと悪影響を及ぼします。

そこで今回は、舌を正しい位置に戻すトレーニングについて
ご紹介します。

①舌の位置をチェックしてみましょう！

意識してしまうと普段舌がどこにあるのかわからなくなってしまう
ので、テレビを見ている時など無意識の時を思い出してみてください。

どうでしょう？舌が上あごにピッタリとくっついていれば正しい
位置に舌が置けています。もし、上下の歯の間に舌が浮いていたり、
舌が垂れて下あごに乗っていたら、それは正しい位置ではありません。

②舌を置く位置が大切な理由とは？

舌が正しい位置にない主な理由は、舌の筋力の低下です。
舌の筋力が衰えて舌をしっかり支えることができなくなると、
だらりと舌が垂れ下がり下あごに乗るようになります。

すると、舌の細かな動きができないため滑舌が悪くなったり、
舌が気道を妨げるため鼻呼吸や睡眠時無呼吸症候群を引き起こし
やすくなったり、舌が前歯を圧迫することで歯並びが悪くなって
しまうといった可能性もあります。

また、舌の筋力が低下している方は口周りの筋力も衰えている
場合が多いため、あごがたるみ口角が下がるといった、いわゆる
「老け顔」の原因にもつながります。

③正しい位置に戻す”舌トレ”

もし、舌が正しい位置にない場合は、舌トレーニングをして
正しい位置でキープできるように訓練しましょう。

1)まず、舌を正しい位置に置いてみましょう。舌先を上あごの
前歯の後ろにあるポコっとしたふくらみ(スポット)につけ、
舌全体は上あごに吸いつけます。

2)1の状態をキープしたまま、口を大きく開けたり閉じたり
してください。20回くらいを目安に行いましょう。

舌を正しい位置に置いた時、違和感を覚えたり疲れを感じる場合は
舌の筋肉が衰えているサインです。
簡単なトレーニングですので、ぜひテレビを見ている時や入浴時間
などに毎日続けてみましょう！

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