口腔機能低下症の検査項目①

投稿日:2024年12月13日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。衛生士の茂木です。
12月が近付いてきてだいぶ気温が下がってきています。
まだ気温が安定しない日が続きそうですが体調を崩さないようにして
元気に年末を迎えたいですね。

さて、今回は前回のブログでお話した口腔機能低下症の検査項目についてお話
しようと思います。

口腔機能低下症と診断されるには口腔機能精密検査の7つの項目において
3項目以上該当する場合に診断されます。
7つの項目のうち1つ目の検査の口腔衛生状態の不良についてお話していきます。

この検査は舌背上の微生物数、または舌苔の付着程度で評価します。
舌背とは”ぜっぱい”と読みザラザラしている粘膜で覆われている舌の上面のこと
を言います。
舌苔とは”ぜったい”と読み舌につくコケ状の汚れで口の中の皮膚が剥がれたりし
たものや、食べカス、細菌、微生物などが舌の凹凸に溜まって形成されたものです。
口臭の原因になったり口の中や全身の健康に影響を及ぼす可能性もあります。

舌背上の微生物数については専用の装置を利用して微生物数を計測して評価します。
舌苔の付着程度については視診によりTounge Coating Index(TCI)を用いて評価します。
舌の表面を9分割し、それぞれの部位に対して舌苔の付着程度を3段階のスコアで評価し、
合計スコアからTCIを算出します。

スコア0 舌苔を認められない。
スコア1 舌乳頭(舌の表面にみられる粘膜の突起)が認識可能な薄い舌苔
スコア2 舌乳頭が認識不可能な厚い舌苔    
と評価されます。

この3段階のスコアで9か所それぞれの部位を評価し、スコアの合計を計算式に
当てはめて計算したパーセンテージが50%以上になると口腔衛生状態不良と診断されます。

当院では舌苔の付着程度で口腔衛生状態不良の評価をしていきます。
残り6項目についても順番にお話ししていきます。

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